甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


千紘くんの息遣いがすぐそばで聞こえて、そんなことにも変にドキドキしてしまう。


「あの、さ」

「……うん?」

「……ごめん、今日、ゆあが神崎に告られてるとこ、見た」

「……え」


な、なんで千紘くんが……!?

あそこ、人なんてほとんど来ないよね。

それなのに、なんでよりによって千紘くんに……。


「俺、あそこで放課後時間つぶしてて」

「えっ、そうだったの?」

「うん。
放課後まで女子に騒がれるのいやで」


なるほどね……。千紘くんらしい理由だ。

そっか、人がいないからこそ、そこで時間をつぶしてるんだね。


「じゃ、じゃあ、ごめんね?
千紘くんの場所だったのに、今日使えなかったでしょ?」

「んーん、それは大丈夫」


それでさ、と千紘くんが言葉を紡ぐのが聞こえた。

と同時に、抱きしめる力が強くなる。

思わず、その腕に触れた。


「付き合う、の?」

「……へっ、な、なんで」


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