甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


なんて心配はしなくてもよかったみたいで、千紘くんはくっついているだけで、何もしてこなかった。

心臓は、せわしなかったけど……。


それから私は作ったからあげを、机の上に並べる。

二人で向かい合った席に座り、同時に手を合わせた。


「いただきます」

「んっ、うまっ」

「よかった。千紘くん、からあげ好きだよね?」

「うん、好き」


やっぱり……!当たってた!

それにしても、千紘くん、食べるの速いなあ……。
私が遅いっていうのもあるかもだけど。


「あっ、そうだ。
ねえ、千紘くん、聞きたいことがあって」

「ん、なに?」

「言いたくなかったらいいんだけどね……」


私がずっと、知りたかったこと。


「どうして千紘くんは、猫をかぶっているの?」

「……」


そう。
千紘くんのことを、深く知る第一歩だ。

だって千紘くん、普段のままでも十分完璧なのに。
どうして、さらなる完璧を求めようとするのだろう。


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