甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
『例えば、自分からハグしたり?そのまま、〝千紘くんだけだよ〟とか言ってみたり?』
こ、ここじゃない!?このタイミングじゃない!?
よしっ、やってみよう……っ。
勢いのまま、私は千紘くんの背中に飛びついた。
そして、ぎゅっと袖をつまむ。
「……は、ちょ、ゆ、ゆあ?」
「あ、あのね、千紘くん」
驚いてくれてる……?
ちょっと、恥ずかしいけど……。
でも、千紘くんに振り向いてもらうためなら……!
「私も、千紘くんだけ、だよ……?」
私の方を見た千紘くんのその目を見つめたままそう言った。
ど、どうかな……?ちょっとは照れてくれたりするかな。
なんて期待しながら、千紘くんを見つめ続けるけど、千紘くんはぴくりともしない。
あ、あれ?ちょっと、予想を裏切られた感じ……。
「……っぶね」
心の中で残念がっていると、千紘くんのそんな声が聞こえて。
……?
不思議に思って、首をかしげる。