甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「会話に入れてないね、ゆあ」
「……入る必要なんてないでしょこれ」
さらっと私に話しかけてくる千紘くん。
前までは好奇の目を集めていたけれど、『私たちが隣同士に住んでるらしい』という噂がさらに広がった今、もうそんなことはなくなった。
みんなの中で、日常茶飯事と化したようで。
「まああの二人に関してはな。
公認カップルって感じだし」
「そうだよねー……」
「湊とかあいつ、教室で渋谷さんの話しかしてない」
「あははっ、想像できる」
実際、中学のときもそうだったもんなあ。
二人の方をちらっと盗み見ると、変わらず楽しそうに話していた。
いいなあ、やっぱりあこがれちゃう。
「あっ、そう、ゆあ」
「ん?」
「今度ここ行かない?」
「へっ?」
千紘くんはなにやらスマホを操作してから、画面を私に見せた。
そこに映っていたのは、家から二駅のところにある水族館で。
「もちろん二人で」