甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「ふ、二人で?」
「うん、二人で」
な、なにそれ。
それって。それって、まるで。
「デートみたい……」
と、つぶやいてしまってからはっとした。
わ、私なにいってんの……っ!?
慌てて千紘くんの方を見ると、きょとんとした表情をしていて。
「ち、ちがうの!今のは!ただ、あのね……!!」
「そうだよ」
え……?
「男女が二人っきりで出かけることが、デート以外のなんだって言うの」
「あっ、いや、う……」
「デートだよ、ゆあ。
今度のデート、楽しみだね?」
「ちょっと、デートばっかり言わないで……!」
恥ずかしくなってくるから……!
それなのに千紘くんは、顔を近づけてにやりと笑うから、さらに心臓が高鳴ってしまう。
「じゃあ、次の土曜日、十時にインターホン鳴らすね」
「わ、分かった……」
なんだかんだ、千紘くんと出かけるのって初めてかも。
家が近いし、わざわざ出かける必要もなかったからかな。