甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


千紘くんは黙ったまま私を見つめること、1、2、3秒。

思わず首をかしげると、千紘くんは私の手首を掴んで自分の方に引き寄せた。


「わ……っ!」

「かわいい」

「……!?」


そして、耳元でそうささやく。


……な、なに……っ!?
かわいいって、不意打ち……っ。

耳がぶわあっと熱くなる。

千紘くんは私の手首を離すと、にやりといたずらに笑った。


「かわいすぎて誰にも見せたくない」

「……っ、あ、の」

「本当にかわいい。
他の男が見るとか耐えられないんだけど」

「も、もうやめて……っ!?」


ここ外だし……!いやっ、別に中だったらいいわけじゃないんだけど。

と、とにかく、私の心臓がもたないので……っ。
そんなこと言われるこっちの身にもなってほしい。


「ふはっ、じゃあ行くぞ」

「えっ、うん!」


歩き出した千紘くんの後をつく。

私がドキドキしているのには、千紘くんとデート……すること以外にも理由がある。


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