甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


それは、私たちが行く水族館のとあるジンクスのことだ。


〝水族館のそばにある噴水の前で告白をすると、二人は永遠に結ばれる〟


多分、いや絶対、千紘くんはそんなこと知らないんだろうけど。
私の考えすぎだと思うけど。

それでももしかしたら、なんてちょっとだけ期待しちゃうじゃん。

しかも、有名な言い伝えだ。
ここで付き合ったカップルも、私たちの学校に何組もいるだろう。

でもなあ、千紘くんがそんなロマンチストだとも思えないんだよね。

そ……そもそも、私のことを好きな確証なんてないし!

私の考えすぎだよね、千紘くんは純粋に水族館に行きたいだけだろうし。
うんうん。


数分歩いて駅まで着くと、水族館に向かって二駅だけ電車に乗った。
それから、歩くこと十分。


「わっ……着いた!」

「やっぱ大きいな」

「うん……!」


県内有数と言われているだけあって、建物は大きかった。

外装も魚のパネルがたくさん貼ってあって、すごく手が込んでいる。


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