甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
館内にあるレストランでご飯をたべてから、イルカショーに向かう。
ショーの会場に着いたときには、もう既にたくさんの人が集まっていた。
「どこに座りたい?」
「一番前!」
「濡れるけどいいの?」
「うん!」
イルカショーは濡れてなんぼだからね!
それに、せっかくなら一番近くでイルカを見てみたい。
「空いてないと思うけど」
「分かんないじゃん!行ってみよう!」
私先導で、階段を下り、最前列に行く。
行ってみようと口にしたはいいものの、きっと埋まっているだろうなという気持ちで。
だけど、運よく二席だけ空いていた。しかも隣り合った二席。
「わっ、空いてる……!座ろう千紘くん!」
「……よかったな」
「うんっ。
どんな感じかなあ、結構濡れるかな」
「どうかな」
千紘くんはいたずらっぽく笑う。
……え、なにその笑い方、どういう意味?
だって、なにか企んでるときの顔してる。