甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


館内にあるレストランでご飯をたべてから、イルカショーに向かう。

ショーの会場に着いたときには、もう既にたくさんの人が集まっていた。


「どこに座りたい?」

「一番前!」

「濡れるけどいいの?」

「うん!」


イルカショーは濡れてなんぼだからね!
それに、せっかくなら一番近くでイルカを見てみたい。


「空いてないと思うけど」

「分かんないじゃん!行ってみよう!」


私先導で、階段を下り、最前列に行く。

行ってみようと口にしたはいいものの、きっと埋まっているだろうなという気持ちで。

だけど、運よく二席だけ空いていた。しかも隣り合った二席。


「わっ、空いてる……!座ろう千紘くん!」

「……よかったな」

「うんっ。
どんな感じかなあ、結構濡れるかな」

「どうかな」


千紘くんはいたずらっぽく笑う。
……え、なにその笑い方、どういう意味?

だって、なにか企んでるときの顔してる。


< 225 / 242 >

この作品をシェア

pagetop