甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「……はい」
ぶっきらぼうにそう言うと、千紘くんは私の前に回り込んだ。
首につけられたものに、私はそっと触れる。
それを目にした瞬間、言葉にできない想いが一気に膨れ上がった。
「な、んで……これ」
「欲しがってたろ」
「それは、そうなんだけど……」
違う。言いたいのはこんなことじゃない。
イルカのチャームが付いた、ネックレス。
さっき私がお土産屋さんで目を惹かれた、あれ。
……なんて言えばいいんだっけ。
なんて言ったら、千紘くんに私の想いが伝わるんだろう。
「どうして、ここまで……」
だって私は、千紘くんが帰って来ないかもとか、他の誰かと会ってるんじゃないかとか、そんなことばっかり考えていて。
でも千紘くんは、私のために戻ってくれてたんだよね。
……ああ、ダメだ。
言葉にできないもどかしさと、溢れそうになる想いに蓋をできそうになくて、視界がぼやけた。