甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「う、嘘……ずっと持ってたの?」

「うん、カバンの中にいつもいれてる。
ゆあが言った通り、俺にとってお守りだし」


ほらね、と言って、千紘くんは自分のカバンから指輪を取り出した。

もう色褪せてしまっている。


「小さいときの話じゃん……っ」

「でも、ゆあにとっては大切なものだったんだろ?
もらった俺も、大切にするのは当然でしょ」

「うっ、でも……っ」

「また泣くのかよ」

「だって……」


私、こんなに想ってもらってたんだ。
知らなかった。ずっと一方通行だと思ってた。

そう思うと、やっぱり涙が止まらない。

……泣いてばっかりで、ごめんね。


「でも、これで分かっただろ、俺がどんなにゆあを好きかって」

「うん……っ」

「笑って、ゆあ」


優しい声に逆らえず、私は無意識に笑顔をつくっていた。

涙でぐしゃぐしゃだろうけど、でもこのままでいい。


「……んっ」


私たちは触れるだけの、ファーストキスを交わした。


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