甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
もう離さないで、千紘くん
***
「……んもうっ!千紘くん起きて!朝だってば!!」
「……」
「なんで今日、起きるのこんなに遅いわけ……!?」
……なんの声もしない。
イコール、千紘くんは完全に寝ている。
きっと今ごろ、私の声なんて聞こえずに夢の中にいるのだろう。
もしそうだとしたら、一体なんの夢を見ていることやら……。
と、とにかく、このままだとまた二人そろって遅刻だ。
それだけはなんとしても回避したい……!
「ほらっ、早く起きてよ……!
私もう行くからねっ、遅刻しても知らないんだから……!」
「……ゆあ」
「……な、なに?」
千紘くんの方を見るけど、相変わらずすやすやと寝たまま。
……だとすると、寝言?
な、なんでよ……せっかく起きたと思ったのに。
「ふん、もういいや。
私行くからね、一人で起きてよね!」
だってもう、五分くらい千紘くんの名前を呼んでる。
それでも起きない方が悪いんだから……!