甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
第一、私はボランティアみたいなもので千紘くんを起こしに来てるだけで。
きびすを返して、ドアの方に向かおうとすると。
「……うわあっ!?」
……なにが起きたかなんて、言われなくてもあってると思う。
千紘くんが私をベッドに引きずりこんだのでしょう、多分。
目を開ければ、至近距離に千紘くんの寝顔。
何回かこんなことあったよね。もうドキドキなんてしないもん。
千紘くんの腕から脱出するために、身をよじらせる。
「離してよっ、私行くんだから……!」
「おはようゆあ」
「ぎゃあっ!?」
やけに機嫌がよさそうな千紘くんの声。
思わず見上げれば、私を見てにっこりと笑っている、大好きな人の顔が映った。
目が合うと、千紘くんはにやりと笑って。
「もっとかわいい声出せないの?」
「う、うるさいっ、急に驚かせてくる方が悪いじゃん……!」
「どうかな」
声をあげて笑う千紘くんを、ムッとした目で見つめ返す。