甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「それはそうと、なんで、寝てたんじゃないの……!?」

「ずっと起きてたよ。
気付かないなんて、ゆあもまだまだだね」

「なっ……だったら起きてよ!
私何分起こし続けたと思ってるの!」

「だから起きてたってば」

「そういう意味じゃなくてね……!」


まったく、朝から調子を狂わされてばっかりだ。
……でも、千紘くんは楽しそうだし、まあいっか。


「……そろそろ行かないと遅刻するんだけど」

「まだ大丈夫でしょ」

「ちょっと、それで私二回遅刻してるのっ。
真面目なところが私の取り柄だったのに、今やそのイメージすらなくなりかけてるんだから」


本当に、ひどい話だよ。
しかも、全部千紘くん絡みで遅れてるし。千紘くんのせいじゃん。

なのに、なんでそんなケロッとした顔ができるの。


「だから、ね、そろそろ離していただけませんか……」

「……ん、だめ」


私の願いも虚しく、千紘くんは私を抱きしめる腕に力を入れた。


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