甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
なんでそんないじわるするの……っ。
刻一刻と迫る時間に危機を感じた私は、思わず体をよじらせる。
すると、千紘くんの小さなため息が聞こえた。
「……分かったよ」
「本当!?」
「……そんなにきらきらした目しないで。
その代わり、今日の夜、俺のお願い聞いて」
「……お願い?なに?」
「内緒。あとで教えるから」
「えー、分かったよ」
渋々うなずくと、千紘くんは私をすんなりと解放してくれた。
今から急いでご飯を食べれば……、うん、大丈夫、まだ間に合う。
……なんて、安心しきっていた私もばかだった。
自分にため息をつきたくなったのは、その日、夜ご飯を食べ終わったときだ。
ふたりで並んでソファに座って、話しているとき。
「……は、今なんて」
「だから、今日は一緒に寝たいって」
「私にはハードルが高い気が……」
ぴったりと肩をくっつけながら、千紘くんは真面目な顔で言う。