甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


それから、ゆっくりと立ち上がる。


「じゃあ、また後で」

「はーい」


手を振って、千紘くんは私の家を後にした。

私もソファから立ち上がって夜ご飯の食器を洗ってから、さっとお風呂に入る。
そして、軽く髪の毛を乾かした。

……さ、さすがに、行くにはちょっと早いかな。
早く会いたくて、急ぎすぎたかも……。

でも、千紘くん、私のペースでいいって言ってくれたよね。

なら、行ってもいいかな……。
ああ、でも、パジャマとか変じゃないよね……?

……私の悪いところだ。うじうじして、全然決められないところ。

うん、迷ってる時間が無駄なんだよね、きっと。


自分の家のと、千紘くんの家の鍵の両方を持って、私は家を出た。

家の鍵を閉めてから、千紘くんの家の方の鍵を開ける。


「お邪魔しまーす……」


朝じゃないからか、なんとなくいたたまれない。
鍵を内側から閉めて、私は千紘くんの部屋へと向かう。


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