甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


廊下の隅の方で立って話している。
羽衣はけらけらと声をあげて笑った。


「昨日はギリギリだったもんね。
どうせあれでしょ、瀬良くん絡みでしょ」

「よく分かったね……」

「瀬良くんが、あんなに溺愛ボーイとはね。誰も思いもしなかったでしょ」


私と千紘くんが付き合い始めたのは、もう周知の事実となったようだ。

なんせ、千紘くんが学校でも私にたくさん話しかけてくるからだ。
しかもくっついてくるので、もう明らからしい。


「最近はどうなの?」

「んー、相変わらずかな。
羽衣の方は?ここ最近、あまり話聞かないけど」

「ん?仲よくやってるよ。
この間とうとう一年半迎えてね、プレゼントもらった」

「えっ!?」

「お花とね、ピンキーリング。
お花は部屋に飾ってあるよ」


さすが加納くん、やるなあ。
あんな感じだけど、だれよりも羽衣を大切に思ってる。

やっぱり、なんだかちょっとだけ憧れちゃうなあ。


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