甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「まあ、ゆあのとこもめでたく結ばれてよかったよ」
「そうだね……」
「ゆあが鈍感すぎてどうしようかと思ったよ。
瀬良くん、ゆあが好きっていうオーラ満載だったのに」
ええ、そんなことはなかったと思うけど……。
それから、他愛のない会話を交わしていると。
「あっ、いたいた」
ふと近くで、加納くんの声がした。
顔をあげると、その隣には千紘くんもいて。
そっか、千紘くんと加納くんって仲がいいんだっけ。
「あっ、千紘くん……!」
「湊じゃん、どうしたの?」
千紘くんは、ぽんっと私の頭に手をのせた。
そして、わしゃわしゃとなでる。
「ちょっと、髪の毛くずれちゃうじゃん」
「誰も気にしねえよ」
「私が気にするの!せっかく整えてきたのに」
私のことたくさん分かってても、こういうところは全然分かってない。
……大したことじゃないし、構わないけどね。