甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「ば、ばか……!
変なこと言わないで……っ」

「ドキドキしてんの?」

「してない……っ」


なんでここで意地悪してくるの……!

感情ぐちゃぐちゃだよ、もう。


か、かわいいとか、男の子に初めて言われたし……っ。

あーもう、瀬良くんのばかっ。


「あ、かわいいって言うのは、一応本心だから」

「は……」


からかったんじゃ、ないの……?


ドキドキなんか、したくない。

こんなの、心臓が誤作動してるだけだし。


うん、そうだそうだ。


「ごちそうさま」


瀬良くんの声にそのお皿を見ると、全部綺麗になくなっていて。


「え、はや……!?」

「ん?だってうまかったし」


いや、にしてもだよ……!

私、まだ半分も食べきってないのに……。


「じゃあ、俺これで帰るわ。
明日からもよろしくなー」

「あ、うん、またね」


そう言うと、颯爽と帰ってしまった瀬良くん。


……ひどいなあ。

私の心臓はまだ、誤作動を起こしているのに。


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