甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
ドキドキします、瀬良くん


***


「じゃあちょっと早いですけど、これで授業を終わりますね」


おっとりとした国語の先生がそう言うと、クラス中がわあっと騒音に包まれた。


午前中、やっと終わった……。


高校生になってから、より授業が難しくなった。

得意な英語は大丈夫だけど、苦手な数学はついていくので精いっぱいだ。


勉強、頑張らなきゃ……。


「ゆーあ」

「……羽衣」


声をかけてきた羽衣は、私を見るなりぎょっとした顔をして。


「えっ、なんでそんな顔してるの?」

「そんな顔……?」

「大丈夫?げっそりしてるけど」


げっそり……。

私はそのまま机に突っ伏して。


「だって今日、数学二時間連続であったじゃん……。
頭パンクする……」

「なるほどね。
それでこんなに疲れてるんだ」


なんて言いながらも、けろっとした表情をしている羽衣。


なんでそんな顔してられるの……。

教室を見渡してみると、もう既にお弁当を食べ始めている人や、学食へ行っている人が多数。


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