甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
そう言うと、加納くんはニカッと笑った。
「せっかくだし、お前も一緒に昼食べよーぜ。
いいよな、羽衣」
「あ、うん、私は大丈夫」
「じゃあ、決まりなー」
……え、う、嘘でしょ。
というより、私の意見は?
羽衣にゾッコンすぎるでしょ、加納くん。
私のこと見えてるのかな……。
……見えてないな、うん。
んー、困ったな……。
だって、目の前にいるのは、瀬良くんだ。
いつものごとく、加納くんと羽衣は二人で仲よくご飯を食べるだろう。
そうなると、必然的に私と瀬良くんの二人でご飯を食べるも同然になる。
……誰かに見られないよね?
目をつけられたら、やばいんだけど……。
私たちは屋上の真ん中あたりに移動して、腰を下ろした。
……のだけど。
「あいつら、俺らのこと見えてんのかな」
「……見えてないよ、絶対」
羽衣と加納くんは、お弁当を広げるやいなや、すぐに二人の世界に入って。
あっという間に、私と瀬良くんは会話についていけなくなった。