甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「あっ、椎葉さんの弁当からあげ入ってる。
もらっちゃお」

「あ……!!勝手に取らないで……!」


私もからあげ好きだから、あとで食べようと思ったのに……!

許可もとらずに勝手に取るなんて、意地悪……。


まあ、もう一個あるし、いっか。


「あっ、やっぱうまい!
これ、昨日のやつでしょ?」

「そう、だけど……」


このからあげは、昨日の夜ごはんの残りだ。

つまり、瀬良くんも一緒に食べたやつ。


「もう一個も食べていい?」

「だ、ダメだよ……!!
これは、私が食べるのっ」

「おおっ、食い意地すげぇな」

「そんなんじゃないから……!」


なんなの、もうっ。


食い意地って……。
そっちの方が食い意地張ってるでしょ。


だって、瀬良くんのお昼は。

今手に持っているメロンパンと、それから地面に置いてある焼きそばパンふたつ。
おまけに、紙のジュースも置いてある。

それなのに、私のからあげまで食べるんでしょ。


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