甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「て、照れてなんか……っ」

「嘘つき。もっと顔赤くなった」

「……っ、もうっ!」


もう、やだ……っ。
これ以上、意地悪しないでよ……!!


瀬良くんの手を勢いをつけて振り払う。

そのまま手でグーを作って、瀬良くんの肩をポコポコとたたく。


ゆるさないから……っ!!


「~~~っ、瀬良くんのばか!!」

「ちょ、いたっ、やめろって」

「やめない……!」

「はあ?ごめんって、許して椎葉さん」

「やだっ、許さない……!」


そっちが悪いんだからね……!
何度も何度もからかって……!!


そう思うのに、軽口をたたきながらも笑っている瀬良くんに、心臓が波を打つ。

……なんで、こんなときまで、ドキドキして。


「ははっ」


自然な笑顔だった。
くしゃっとした顔で、瀬良くんが笑った。


「……っ」


心臓がスピードを増して鼓動を打つ。

不意に力が抜けて、手をひざの上に下ろした。


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