甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「……っ!!」


目に入った光景に、思わず息をのむ。

……な、なんでこんなところで……!?


そこにいたのは、瀬良くんだった。
ソファの上で横になって寝ている。


えっ、こんな時間まで寝ていて大丈夫なの……?
いつも私たち、同じくらいの時間に家を出てるよね……?

起こした方が、いいのかな……?


なんて、思っているのに。

瀬良くんから、どうしてか目を離せない。


……綺麗。

心のどこかで、瀬良くんに対してそう思っている自分がいる。


目が離せないまま、ゆったりと時は流れていく。


「ん……っ」


しばらくたって、不意に瀬良くんが小さく声をもらした。

その声で、はっと我に返る。

こ、こんなことしてる場合じゃなかった……!!


お、起こした方がいいかな……!?
それとも、このまま帰った方がいい……!?

どうしよ、ぜんっぜん分かんない……!


「せ、瀬良くーん……?起きた方が、いいかも……?」


あーもう、何言ってんの私……!!
動揺しすぎ……!


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