甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「う、ううんっ、気にしないで。
私が指輪を机に置いてすぐ、瀬良くんにバレないように帰ればよかっただけの話で……」


ソファに座っている瀬良くんの頭に、はてなマークが浮かんだ気がした。

……そうだよね。
なんで帰らなかったんだって、話ではあるんだけど……。


「ま、まず!
なんでソファの上なんかで寝てたの……?」

「……、あー……」


瀬良くんは、気まずそうに少しだけ目をそらした。


「俺、朝苦手で。
今日は頑張っていつもより早起きしたんだけど、結局ソファで二度寝というか……」

「……瀬良くんでも二度寝なんてするんだ」

「俺のことなんだと思ってんの?」

「ご、ごめんなさい……!!」


するりと口から滑った言葉がこれとか、失礼すぎでしょ私。
思わず、はっとして口元をおさえた。


にしても、瀬良くんって意外と苦手なこともあるんだなぁ……。

完璧って感じがするけれど、料理も早起きも苦手なんて。


……まあ、私が言えたことじゃないんだけど。


< 56 / 213 >

この作品をシェア

pagetop