甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


そもそも、いい加減離してほしいし……っ!


「椎葉さん、これから毎日、今日と同じくらいの時間に起こしに来てよ」

「は……?」

「椎葉さんに起こしてくれるなら、俺ちゃんと起きれる気がする」


……ちょ、な、何言ってるのこの人。

私に起こしてほしい?これから毎日……?


「ごめん、ちょっと、何言ってるかが……」

「俺は、椎葉さんに毎日起こしてほしいって言ってる」

「で、ですよねー……」


聞き間違いではなかったのか……。

朝はいつも余裕があるし、別に私に不利なことは何もないんだけど……。


「い、いいよ」

「え、いいの?」


驚いたような声を出した瀬良くんに、私は胸の中でうなずく。


「まじ!?じゃあこれからよろしくな」

「わ、分かった……」


また一つ、仕事が増えちゃったな……。
でも、どうしてだか嫌だとは思わない。


最近は瀬良くんの喜ぶ顔を想像しながら夕飯を考えるから、作るのも考えるのも嫌じゃないんだ。


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