甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「あー、分かった。誰もいないんだな。
じゃあ今日の日付で、俺が勝手に決めるぞ」


みんなの視線が、黒板に書かれた日付に注目される。

そこでほっと胸をなでおろす人の声がちらほらと聞こえてきた、なか。


「今日は六月十日だから……。
六番の神崎(かんざき)と、十番の椎葉な」


……え、ちょ、嘘でしょ。

今日って十日……!?運悪すぎない!?

あー、もう。
私の運の悪さが、ここにきて出るなんて……。


私はこんなに放心状態で、がっかりしているのに、周囲からはブーイングが飛び交う。


「え、神崎くん!?」

「うそ、やっぱり私やりたい……!!」

「椎葉さんずるすぎ……!」


えー……。
そんなこと、言われてもな……。


瀬良くんが信じられないくらいモテるから、少なからず埋もれてしまっているけれど、神崎くんもものすごくモテる。
本人はそれを嫌がっている……らしいけど。

瀬良くんは爽やか系なのに対して、神崎くんはクール系。

神崎くんファンも、一定数いるのだ。


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