甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
嫉妬ですか、瀬良くん


***


それからあっという間にときは過ぎて、もう六月。

私はというと、いつも通り瀬良くんと晩ご飯を食べて、朝は起こしに行って……、という毎日だ。


「今月の終わりに、体育祭がある」


今は学校。
担任である男の森本(もりもと)先生が、教壇に立ってそう言った。

先生の言葉に、クラス中がわああっと騒音に包まれる。


体育祭かあ……。
高校生になって初めての大きな行事だから、楽しみだなあ……っ。


「体育祭の実行委員を決めたいんだが、やりたい人いるかー」


先生がそう呼びかけをすると、急に教室がしーんと静かになった。


やっぱりみんな、やりたくないよね……。
まあ、私もだけどさ。

誰か手をあげてよ……と、だれもがそう思っているような雰囲気。


「誰もいないのかー?推薦でもいいぞー」


先生はそう言うけど、結局誰も手をあげない。


それから数分経っても、だれも手をあげないので、先生がしびれをきらしたのか、声をあげて。


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