甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
モテる人ってすごいな……。
そこにいるだけで、みんなの視線を引き付けるんだもん。
「ねえ、ここの高校の体育祭ってどういう感じなのかな?」
「んー、借り物競争が盛り上がるらしい」
「へええ、そうなんだ!
借り物競争か……。お題に好きな人が入ってるとか?」
「そうらしいよ」
わああっ、絶対盛り上がるやつじゃん……!!
それで告白したりとかするのかな……っ!?
今からわくわくしてきた……!
「神崎くんって、結構詳しいね……!
もしかして来たことあるの?」
私の質問に、神崎くんはうん、とうなずく。
「兄貴がここの高校出身だから」
「なるほど……!
お兄さんがいるんだね……!」
神崎くん、話しかけたらちゃんと答えてくれる……!
話してて、結構楽しいかも……っ。
それに私、気がついたら敬語はずれてるし。
「はい、それではみなさん、始めますよー」
先生の声が教室中に響きわたる。
この日は、体育祭について簡単な説明があっただけで、委員会は幕を閉じた。