甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


ん、なんか不安そう……?
苦しそうって、言うか、いつもより覇気がない声。


「椎葉さんって、実行委員なんだよね」

「…?そうだよ……?」

「神崎とやってんの?」

「え、ど、どうして……」


そのことを知ってるの?

実行委員になったことは、事前に伝えてある。
晩ご飯が遅くなるかもってことで。


それに、私が唯斗くんと実行委員をやってることと、瀬良くんになんの関係が……。


「ええっと、そうだよ。
唯斗くんとやってるの」

「……は?唯斗??」

「……へっ」


私の言葉に、瀬良くんが顔をばっと勢いよくあげた。

聞いたことがないくらい、低い声。
私は思わず顔をそむけて後ずさる。


「おい、……ゆあっ」

「……!?」


今、私のこと、ゆあって言った……?

私の心臓がゆあって言葉を拾って、どくんっと音を鳴らす。

だから、顔をそむけずにはいられなくて、今度は私が瀬良くんを見る番。


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