甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
体育祭です、千紘くん
***
パンッというピストルの音。
落ち着かない生徒たちの声に、華やかな装飾が施された校庭。
……そう、今日は。
待ちに待った、体育祭です!!
「楽しみだね、羽衣」
「そうだねゆあ!」
私はというと、羽衣とイスを隣り合わせにして座っている。
そういえば、加納くんもなんと2組なんだって!
私と一緒で、リレーにも参加するみたい。
もちろん羽衣は、そのせいかより浮き足立って見える。
「湊、絶対かっこいいよね……」
「さっきから羽衣、そればっかりじゃんっ」
「う、だ、だって……!」
羽衣は顔を赤くして、ぷくっと頬を膨らませた。
もー羽衣ったら、かわいいなあ。
加納くんが羽衣に甘くなっちゃうのも、めっちゃ分かる。
「羽衣ー」
「あっ、湊!」
と、そのとき、羽衣を呼ぶ加納くんの声がして。
「ごめん、行ってくるね、ゆあ」
「んーん、気にしないで!行ってらっしゃい」