漂う花は、還り咲く
自分の行動をここまで的確に言語化されたのは初めてだった。
「六花の動きには、戦いの経験値がない。でも、戦い方は染み付いてる。ーーきっと、君はもともと戦っていた人間だったんだよ。思い出せるかどうかは別としてね。」
今まで考えないようにしていた過去。
なのに今日だけで、こんなにも知りたいと思うようになってしまった。
「しっかり鍛えれば、かなり強くなれると思う。海月の中でも、前線で戦えるような戦力になるよ。」
「…私、頑張る。ちゃんと強くなりたい。」
言葉にしてから、自分でも驚いた。
これまで、何かを頑張ろうなんて思ったことはなかったから。
何もしなくても人並み以上にできてしまう。
だから、やらなかった。やる必要がなかった。
でも。
ここに来て、何かに向かって全力で努力する人たちを見て。
“できてしまう“私を受け入れてくれる人たちに出会って。
私も頑張りたいって、この人たちのいる世界を見てみたいって、そう思った。