さよならの先でまだ君を
虹心は、束縛がちょっと束縛が強い人だったけど、
「自分は馬鹿だから、教えてあげられん」って笑って
みなに数学を教わるのは、許してくれた。

「LINEの文だけじゃわからんだろ」
そう言って送られてきた、久しぶりに見るみなの字。
プリントの裏を使って解いてくれた式がわかるほど綺麗でわかりやすくて、まるで黒板を見ているみたいだった。

昼休みでも、授業の合間でも、
「待ってて、すぐ解くわ」
みなはいつだって、私のために式を並べてくれた。

スマホの通知がなるたび、
数学の答えを知りたいのか、みなと繋がっていたいだけなのか、わからなくなるときがあった。
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