シンユウノススメ
「ごめんねっ…ごめんなさい怖くて…怖くてダメだよって言えなかった」
「いいの。分かるから」
「香乃さん…虫が良過ぎるってムカつくかもだけど明日からは一人じゃないよ」
「え?」
「明日からは一緒に居よう?」
砂川さんの…、メイちゃんの言葉を本気で信じたわけじゃない。
言葉でならなんとでも言えるし、そこにはムギとメイちゃんしか居なかったから誰かに聞かれる心配も無い。
どうせ明日も何も変わらない、地獄みたいな日常が待っているだけだと思ってた。
だけどメイちゃんはムギに嘘をつかなかった。
翌日の教室。
ホームルームの時にみんなの前で「いじめはやめよう」ってすごく真剣な表情で言ってくれた。
教室がザワザワと騒がしくなって、担任の女教師はちょっと困ったような顔でメイちゃんと、主犯格の女子、それからムギの顔を順番に見ていた。
先生も共犯者。
だって気づいていたくせにいじめを容認していたから。
「いいの。分かるから」
「香乃さん…虫が良過ぎるってムカつくかもだけど明日からは一人じゃないよ」
「え?」
「明日からは一緒に居よう?」
砂川さんの…、メイちゃんの言葉を本気で信じたわけじゃない。
言葉でならなんとでも言えるし、そこにはムギとメイちゃんしか居なかったから誰かに聞かれる心配も無い。
どうせ明日も何も変わらない、地獄みたいな日常が待っているだけだと思ってた。
だけどメイちゃんはムギに嘘をつかなかった。
翌日の教室。
ホームルームの時にみんなの前で「いじめはやめよう」ってすごく真剣な表情で言ってくれた。
教室がザワザワと騒がしくなって、担任の女教師はちょっと困ったような顔でメイちゃんと、主犯格の女子、それからムギの顔を順番に見ていた。
先生も共犯者。
だって気づいていたくせにいじめを容認していたから。