もう一度、君と恋をするために
すると、悠一はちらりと私を見る。

「……うん。」

予想外の素直な返事に、胸が少しだけ跳ねた。

いつもは余計なことを言わない彼が、今日はやけに感情を隠さない。

その理由を、私は聞けなかった。

夜風が少し冷たくて、けれど心の奥は少しだけ、あたたかかった。

まるで、また少しだけ――彼が私のほうを向いてくれたような、そんな気がした。

「……彼氏候補にしてほしいって言われたの。」

ぽつりとそう告げたとき、悠一の足がふっと止まった。

「それで? 何て言ったの?」

その声は、思っていたよりも低くて、ほんの少しだけ急いていた。

焦ってる。珍しく、彼がこんなふうに感情を隠さない。

「ううん。何も言ってない。」

正直に答えると、彼は立ち止まったまま、私を見つめた。

「……三浦って、いいやつなのか?」

その質問に、私は静かに頷いた。

「うん。優しい人。すごく……さりげなくて。」
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