百花繚乱
意を決して、机を持ち上げる。

思ったよりも重い。

少しずつ少しずつ、机を動かす私の足を、誰かが引っかけた。

「あっ……」

案の上、机と椅子は倒れ、私もその上に激しくぶつかった。

「ハハハハッ!!!」

周りからは、笑い声が起こった。


「っ…」

痛い手を押さえながら、なんとか身体を起こした時だった。

「大丈夫ですか?」

一人の男子が、私に手を差し伸べてくれた。

「はい…」

その人は、私を立ち上がらせると、倒れていた机と椅子も起こしてくれた。


「席は?」

「えっ…」

「あそこ?」

窓側の一番端に、ぽっかりと空いている場所があった。

「はい……」

私が返事をすると、その肩は黙ってその場所まで、机を運んでくれた。


「これでいいでしょう。」

そして自分の服の袖で、私の机の上を拭いてくれたのだった。

「ありがとうございます。」

「いえ…」

その方は返事をすると、自分の席に戻っていった。

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