百花繚乱
そう言って、手の平をヒラヒラと、振っていた。

「はい…」

私は心の中で、ため息をつくと、戸に手を掛ける。

「痛っ…」

さっき転んだ時の後遺症なのか、力を入れると手首が痛みだした。

手首を摩りながら、戸の前で困っていると、先生の元へいるはずのあの人から、大きな声が聞こえてきた。

「ああ!もう!」

いつの間にか、私の側に来ていて、急に戸を大きく開けてくれる。

「…まだ痛むのですか?」

「はい…」

乱暴な聞き方に、小さな声で答えると、その方は私の腕を掴んで、どんどんどんどん、歩いて行きました。


学校の校庭を歩いていると、困った事に、同じ学級の人も歩いていた。

「おっ、真木が女と一緒に歩いてる!」

指をさしてくる男子学生達に、私は恥ずかしくなって、あの方から腕を離した。

「……一人で歩けます。」

「……それでは、僕について来て下さいね。」

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