百花繚乱
男だらけの学校だと知ったら、それこそ家が壊れるんじゃないかって言うくらい、怒っていたけれどね。


「今日はどんな事を勉強するの?」

隣に座る、和葉(カズハ)姉さんが聞いてきた。

「う~ん……よく分からないけど、実習って言ってたような…」

「それって何?」

「実際、人の身体を使って、心臓の音とか聞いたりするのよ。」

「うわ~すご~い。本当のお医者様みたい。」

「当たり前でしょう?その為に勉強してるんだから。」

「そうか!」

この時はまだ、あんなに大変なことになるだなんて、考えもしなかった。


そして、その実習の時間。

「それでは……二人一組になって、聴診器で心臓の音を聞きなさい。」

私が隣を見ると、すでに誰もいませんでした。

「そんなものよね……」

女と一緒に実習なんてできるか。

そんな声が聞こえてきそうだ。

その時運が悪い事に、担当の先生が、一人でいる私を見つけてしまったのだ。
< 40 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop