百花繚乱
「早く診てくれよ、先生。」

恥ずかしそうにしている私の様子を見て、周りの人は余計にからかってきました。

「そんなんじゃあ、卒業して医師免許を取っても、医者ができるのかよ!」

目の前にいた人の言葉に、私はハッとした。


そうだ。

その通りだ。

私は顔を覆っている手を取った。

「おっ!」

面白そうに、周りは声をあげる。

私はそっと目を開けると、聴診器を、目の前に座っている人の胸まで、持っていった。


ドクン、ドクン、ドクン。

心臓の音が聞こえてくる。

ドクン、ドクッ、ドクン。

私は突然、顔を上げました。


「な、何だよ。」

相手は驚いた顔をしている。

「あの…」

「だから、何だよ!」

「……心臓に病気を持っていらっしゃる?」

「はあ?」

その人は思いっきり首を傾げた。


「心臓の音が、時々……」

そう私が言いかけた時だ。

「適当な事言うなよ!」

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