百花繚乱
「まあ……」

「父さんも、若葉さんと同じ事を言おうとしたんだけど、途中で逃げるように帰ってしまって……」

「えっ!」

「医者になりたいくせに、痛い思いをするのが嫌なんだとさ。」

「ははははっ。」

私の笑い声に、教室中の視線が集まる。


「あっ…ごめんなさい。私ったら……」

恥ずかしそうに、私が顔を押さえると、紳太郎さんは全く気にしてなさそう。

「そうやって笑っている方が、若葉さんはいいですよ。」


< 44 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop