百花繚乱
それから、紳太郎さんと私は、学校から一緒に帰るようになりました。

帰る方向が、たまたま同じだったという事もありましたが、とにかく歩きながら、側でお話するのが 本当に楽しいものでした。

家の事を話したり、学校の事を話したり、他愛のない話ばかりでしたが、いつも笑っているような気がしました。

紳太郎さんのおかげで、同じ学級の方達も、私をあまりからかわなくなりましたし、勉強も順調に進んで行きました。


いつしか私は、紳太郎さんの側に、ずっといたいと願うようになったんです。

「紳太郎!」

一緒に帰っている中、声を掛けてきたのは、同じ学校に通っている方でした。

「なんだ、宗佑(ソウスケ)か。」

とても、親しそうな感じの方でした。

「あっ、この人が噂の?」

私はドキンとしました。

「ははっ。妬くな。」

「妬いてないさ。」

「じゃあ、羨ましいんだろ。」

「ちょっとな。」

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