百花繚乱
ある日の休日、私は母親に呼ばれました。

「若葉。」

「なあに?」

笑顔で答える私とはうって変って、母親は浮かない顔色をしていました。

そして、母に連れていかれたのは、父の部屋でした。


「座りなさい。」

父に言われるがまま、目の前に座りました。

「この前、おまえが連れてきた青年の事だ。」

「紳太郎さんのことですか?」

「ああ、確かそんな名前だったな。もうその青年とは会うな。」

私は頭が真っ白になりました。

「どうしてですか?紳太郎さんが、何かしたんですか?」

「紳太郎君は悪くはないが、将来の事を考えると、今のうちに、他のヤツを見つけておいた方がいい。」

将来と言う言葉を聞いて、私は唖然としました。


「納得いかないわ。理由があるなら教えて下さい。和葉姉さんの時は、何も文句を言わなかったじゃない。」

「和葉の相手は、財務省の役人だ。」

お父さんは、腕を組んだ。

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