私の心の支えは渚君

変化

渚君の所に通うようになって、早くも八ヶ月近くが経過していた
相変わらず私はあまり営業成績も上がらないが、一応クビにはなっておらず、何とか今の不動産営業の仕事を続けていた
今は働き方改革で少しでも嫌味を言われたり、圧をかけられたら、パワハラで訴えられる時代だ
うちの会社も職員の働き方を見直し、今までのきついノルマ制からは少しは脱却して、ノルマも前ほどキツくはなくなった
渚君とはお客とマスターという関係性で未だ進展せず、私はもうずっとこのままなのだろうと半ば諦めの気持ちで通っていた

そんなある日
私がいつも通り渚君のお店に行くと、渚君が見た事もない綺麗な女の人と親しそうにカウンターで話しているのを見かけた
渚君のお店にはいつも色んな人が訪れて勿論女性客も沢山来る
だから女の人と渚君が話していてもおかしくないのだけれど？
何となくいつものお客さんとは雰囲気が違う
私は何となくいない方がいいような気がして少し気まずい気持ちになり、帰ろうとした
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