夢の続きを、あなたと

廃材と夢と

 翌日、こもれびから昨日の返事があった。
 メールの主はこもれびの代表で、断りの内容が目に飛び込んだ。

 私はこもれびに量産をお願いしたわけではない。
 あくまで手作りの温もりを伝えたいので、プレミアム感を楽しむ人たちに届けばいい、そんな思いを雄馬に手渡した書類にも書いていたし、プレゼンでも伝えたつもりだった。
 雄馬には、きちんと伝わったと思っていたけれど……

 私はデスクワークをしていた曽我さんに声を掛け、メールの内容を報告した。
 曽我さんもメールを見ながら難しい表情を浮かべている。

「ロットのことは無理な数字を言っていたわけではないんだろう?」

「はい。今回依頼した雑貨は家具の廃材を使います。全く同じものが作れるわけじゃないので、廃材から雑貨として使えるものなので、個数についてはできる範囲のものでとお伝えしてます」

「もしかしたら、廃材のリメイクは手間がかかるから、そこに時間をかけてものづくりをする職人の数が足りない、ということなのか……」

 曽我さんの言葉に頷きながらも、納得のいかない私がいる。
 私なら、リメイク雑貨を作ることができるのに……
 
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