夢の続きを、あなたと
 でも、今の私は職人じゃない。

 もし、こもれびや、ほかの工房から廃材を安く仕入れることができたら、私がそれをリメイクして自分好みの雑貨を作ることができる。
 けれど、もし仮にこもれびが廃材を私に安く卸してくれたとしても、バイヤーの仕事とものづくりの仕事の両立は無理だ。それに、ここには作業場もないし、そんな勝手なことが許されるのか……

 こうなってしまうと、もう、こもれびとは契約を結ぶことは難しいだろう。
 私は曽我さんに気付かれないよう、溜息を吐いた。

「俺も梶田さんの着眼点は面白いと思う。この路線でほかの工房を当たってみて」

 曽我さんの指示に従って、私は再度手作り家具工房などを再度洗い直すことにしたけれど、どこもこもれびと同じような反応で、職人不足の現場が如実に浮かび上がる結果となった。

「はぁ……、やっぱり難しいか……。梶田さんの企画、オンリーワンのプレミアム感を求める層には絶対売れるんだけど、どこも供給が追い付かないのがつらいな……」

 曽我さんの言葉に、私は頷くことしかできなかった。

 私は自分の席に戻ると、ほかのバイヤーたちから頼まれていた資料を纏めることにした。
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