急行列車が過ぎた後で
そして――
私は、どうやら未だに初恋に縛られているらしい。
…と、自分でもはっきり自覚している。
それに気づいたのは、二十歳になったばかりの頃。
小学校の同級生、女子四たカシスオレンジを吹き出しそうになった。
思い当たる人物は、一人しかいない。
智花「だ、誰のことかなぁ…?」
友2「ごまかしても無駄だし、すぐ顔に出るんだから」
あの時、自分の顔を見たわけじゃないから、どんな表情をしていたのかはわからない。
だけど、きっとそれはそれは分かりやすい顔だったんだろうと思う。
かのん「佑かー。そうか、智花は佑と中学が別れちゃったから、その後のことは何も知らないのか。成人式にも来てなかったしねぇ」
智花「いや、別に知らなくてもいいし…」
そう言いながらも、内心ではすごく興味があった。
やっぱり初恋の人だし、今どうしているのかくらいは気になる。
友人もそんな私の気持ちに気づいているのかいないのか定かではないけれど、話の続きを始めた。
私は、どうやら未だに初恋に縛られているらしい。
…と、自分でもはっきり自覚している。
それに気づいたのは、二十歳になったばかりの頃。
小学校の同級生、女子四たカシスオレンジを吹き出しそうになった。
思い当たる人物は、一人しかいない。
智花「だ、誰のことかなぁ…?」
友2「ごまかしても無駄だし、すぐ顔に出るんだから」
あの時、自分の顔を見たわけじゃないから、どんな表情をしていたのかはわからない。
だけど、きっとそれはそれは分かりやすい顔だったんだろうと思う。
かのん「佑かー。そうか、智花は佑と中学が別れちゃったから、その後のことは何も知らないのか。成人式にも来てなかったしねぇ」
智花「いや、別に知らなくてもいいし…」
そう言いながらも、内心ではすごく興味があった。
やっぱり初恋の人だし、今どうしているのかくらいは気になる。
友人もそんな私の気持ちに気づいているのかいないのか定かではないけれど、話の続きを始めた。