さっちゃんの足跡
17. 夏休み
7月も下旬になり夏休みがやってきました。
楽しい?はずの長い休みです。
さっちゃんは久しぶりにママとのんびり過ごせるのでそれがただただ嬉しいんです。
寄宿舎から帰ってきたさっちゃんは居間の畳の上にゴロリと寝転がりました。
ママも今日ばかりは今までのことを忘れてさっちゃんとのんびり過ごそうと思ってます。 でもね、、、。
幼稚園の頃に友達だった人たちはみんな離れていきました。
実はママも友達がそんなに居るわけじゃないんです。
ずっとさっちゃんに付きっきりだったから仕事も辞めちゃったし付き合いもやめちゃったから。
「さっちゃんが一人で居られるようになったら仕事を再開しようかな。」 お父さんにボソッと言いました。
「いいんじゃないか? お前だってずっと家に居るよりはいいだろう。」
ジュースを飲みながらホッとしているさっちゃんを見ながらママは考えるのです。
(独りぼっちにしたらどうなるんだろう?)
でもまったく見えないってことがどういうことなのかママには実感が湧きません。
タオルで目隠しをして歩いてみました。 ゴン!
「いたーーーい!」 目を開けてみるとそれは電子レンジでした。
(私には無理だな。 目を瞑ってなんか歩けない。)
その脇をさっちゃんがスルっと通り過ぎていきました。
(この子、本当は見えてるんじゃないの?)
そう思いながらさっちゃんを見ていたら、さっちゃんが振り向いて言いました。
「ママさあ、私が本当は見えてるんじゃないかって疑ってるよね? ほんとに見えてないから。」
その言葉にママはドキッとするのでした。
楽しい?はずの長い休みです。
さっちゃんは久しぶりにママとのんびり過ごせるのでそれがただただ嬉しいんです。
寄宿舎から帰ってきたさっちゃんは居間の畳の上にゴロリと寝転がりました。
ママも今日ばかりは今までのことを忘れてさっちゃんとのんびり過ごそうと思ってます。 でもね、、、。
幼稚園の頃に友達だった人たちはみんな離れていきました。
実はママも友達がそんなに居るわけじゃないんです。
ずっとさっちゃんに付きっきりだったから仕事も辞めちゃったし付き合いもやめちゃったから。
「さっちゃんが一人で居られるようになったら仕事を再開しようかな。」 お父さんにボソッと言いました。
「いいんじゃないか? お前だってずっと家に居るよりはいいだろう。」
ジュースを飲みながらホッとしているさっちゃんを見ながらママは考えるのです。
(独りぼっちにしたらどうなるんだろう?)
でもまったく見えないってことがどういうことなのかママには実感が湧きません。
タオルで目隠しをして歩いてみました。 ゴン!
「いたーーーい!」 目を開けてみるとそれは電子レンジでした。
(私には無理だな。 目を瞑ってなんか歩けない。)
その脇をさっちゃんがスルっと通り過ぎていきました。
(この子、本当は見えてるんじゃないの?)
そう思いながらさっちゃんを見ていたら、さっちゃんが振り向いて言いました。
「ママさあ、私が本当は見えてるんじゃないかって疑ってるよね? ほんとに見えてないから。」
その言葉にママはドキッとするのでした。