さっちゃんの足跡
19. 文化祭
二学期になりました。 もう秋です。
早いもので10月には文化祭の練習を始めます。
見えなくても劇をやったり音楽をやったり模擬店を出したりするんですよ。
小学部の子たちも先生が用意した台本を見ながら必死に覚えているところ。
さっちゃんも何かの役を貰ったようです。 何だろう?
「柿の木なんだって。 どうやら猿蟹合戦をやるようですね。
さっちゃんは4年生の女の子と二人で柿の木になるんだって。 どうするんだろう?
「セリフは三つくらいかな。 私が先に言うから一緒に言ってね。」 「はい。」
昼休みに4年生の妙子ちゃんが教室に来てくれました。 それで練習するようです。
妙子ちゃんも寄宿舎に入っているので登校する時にはいつも一緒に歩いてくれてます。
だからか、さっちゃんも安心しているよう。 そんな様子を電話で聞いたママはホッとして泣いてしまいました。
10月も後半になると全体練習が始まります。 舞台の袖から出たり引っ込んだり。
「よしよし。 さっちゃんたちは黙って立っててねえ。」 先生が指示します。
みんなが黙っている時にさっちゃんは派手なくしゃみをしてしまいました。 ワーッとみんなが笑い出して真っ赤になるさっちゃん。
「我慢しなくていいからくしゃみも遠慮なくしてね。 でもさあ、それくらい大きな声で言ってねえ。」 先生も焦ります。
でも練習はどんどん進んでいきまして、、、。
「今日さあ、こんなことが有ったんだよ。」 寄宿舎からママに電話をします。
その時のさっちゃんは本当に嬉しそう。
生きてて良かった。 ママもそう思うのでした。
早いもので10月には文化祭の練習を始めます。
見えなくても劇をやったり音楽をやったり模擬店を出したりするんですよ。
小学部の子たちも先生が用意した台本を見ながら必死に覚えているところ。
さっちゃんも何かの役を貰ったようです。 何だろう?
「柿の木なんだって。 どうやら猿蟹合戦をやるようですね。
さっちゃんは4年生の女の子と二人で柿の木になるんだって。 どうするんだろう?
「セリフは三つくらいかな。 私が先に言うから一緒に言ってね。」 「はい。」
昼休みに4年生の妙子ちゃんが教室に来てくれました。 それで練習するようです。
妙子ちゃんも寄宿舎に入っているので登校する時にはいつも一緒に歩いてくれてます。
だからか、さっちゃんも安心しているよう。 そんな様子を電話で聞いたママはホッとして泣いてしまいました。
10月も後半になると全体練習が始まります。 舞台の袖から出たり引っ込んだり。
「よしよし。 さっちゃんたちは黙って立っててねえ。」 先生が指示します。
みんなが黙っている時にさっちゃんは派手なくしゃみをしてしまいました。 ワーッとみんなが笑い出して真っ赤になるさっちゃん。
「我慢しなくていいからくしゃみも遠慮なくしてね。 でもさあ、それくらい大きな声で言ってねえ。」 先生も焦ります。
でも練習はどんどん進んでいきまして、、、。
「今日さあ、こんなことが有ったんだよ。」 寄宿舎からママに電話をします。
その時のさっちゃんは本当に嬉しそう。
生きてて良かった。 ママもそう思うのでした。