あの日に置いてきた恋をもう一度あなたと
萌絵が野球に詳しかったのも、イベント情報をいっぱい知っていたのも、凌平に興味を持ってもらうための努力の証だったのか。
「でもね、菜月ちゃんと凌平くんと一緒にいるようになってすぐにわかった。二人は友情って言ってたけど、本当はお互いに好きだってこと……。私なんて、最初から入り込む余地はなかったんだよね」
「萌絵……?」
菜月が見つめると、萌絵は潤んだ瞳を静かに閉じた。
「私、見ちゃったんだ。凌平くんがさ、菜月ちゃんの頭に手を置いて励ましてるところ」
菜月ははっと顔を上げる。
その頃、菜月は自分の進路のことで親と意見が合わず悩んでいた。
高校を出たら地元で就職しろという親と、県外の大学に行って勉強したいと思っている菜月。
でも、菜月を親元から離したくないという両親の気持ちもわかる菜月は、自分の希望を親に言い出せずにいた。
ある日の放課後、委員会に行っている萌絵を待っている間、菜月は凌平にそのことを打ち明けたのだ。
「でもね、菜月ちゃんと凌平くんと一緒にいるようになってすぐにわかった。二人は友情って言ってたけど、本当はお互いに好きだってこと……。私なんて、最初から入り込む余地はなかったんだよね」
「萌絵……?」
菜月が見つめると、萌絵は潤んだ瞳を静かに閉じた。
「私、見ちゃったんだ。凌平くんがさ、菜月ちゃんの頭に手を置いて励ましてるところ」
菜月ははっと顔を上げる。
その頃、菜月は自分の進路のことで親と意見が合わず悩んでいた。
高校を出たら地元で就職しろという親と、県外の大学に行って勉強したいと思っている菜月。
でも、菜月を親元から離したくないという両親の気持ちもわかる菜月は、自分の希望を親に言い出せずにいた。
ある日の放課後、委員会に行っている萌絵を待っている間、菜月は凌平にそのことを打ち明けたのだ。