あの日に置いてきた恋をもう一度あなたと
こんなことを聞くのは、やはり少し自惚れているかも知れない。
「や、やっぱりいいや! この質問はなし! 忘れて……」
菜月が慌てて両手を大きく振った時、ふわりと風が吹くように、菜月の身体は凌平の腕に包み込まれる。
「きゃ」
凌平は、菜月の小さな悲鳴も一緒に抱きしめると、包み込んだ腕にぐっと力を込めた。
「いつからって、そんなの最初からに決まってるだろう?」
耳元で響く凌平の低い声が、身体を伝って聞こえてくる。
「さ、最初から?」
菜月はドキドキと飛び出しそうな心臓を、押さえつけるように小さく声を出した。
「ずっと綾瀬と話すきっかけを探してた。やっと席が前後になって、野球チームの話で盛り上がった時は、心の中でガッツポーズしたもんだ」
「そ、そうなの!?」
菜月は驚いた声を上げると、凌平の胸元からパッと顔を覗かせる。
「委員会とか、レクレーションの班分けとか、皆に協力してもらったなぁ。綾瀬は全く気がついてなかったみたいだけど」
わざとらしく遠い目をする凌平に、菜月は「えぇっ!?」と思わず叫び声を上げてしまった。
「や、やっぱりいいや! この質問はなし! 忘れて……」
菜月が慌てて両手を大きく振った時、ふわりと風が吹くように、菜月の身体は凌平の腕に包み込まれる。
「きゃ」
凌平は、菜月の小さな悲鳴も一緒に抱きしめると、包み込んだ腕にぐっと力を込めた。
「いつからって、そんなの最初からに決まってるだろう?」
耳元で響く凌平の低い声が、身体を伝って聞こえてくる。
「さ、最初から?」
菜月はドキドキと飛び出しそうな心臓を、押さえつけるように小さく声を出した。
「ずっと綾瀬と話すきっかけを探してた。やっと席が前後になって、野球チームの話で盛り上がった時は、心の中でガッツポーズしたもんだ」
「そ、そうなの!?」
菜月は驚いた声を上げると、凌平の胸元からパッと顔を覗かせる。
「委員会とか、レクレーションの班分けとか、皆に協力してもらったなぁ。綾瀬は全く気がついてなかったみたいだけど」
わざとらしく遠い目をする凌平に、菜月は「えぇっ!?」と思わず叫び声を上げてしまった。