憧れだった貴方と恋をする〜左小指のピンキーリングは素敵な恋を引き寄せる〜
「クシュン!」
遥海は自分のくしゃみで目を覚ました。
(あ、ジャージ、かけてくれたのか……)
今日は少し気温が低く食事の時に半袖になっていた遥海は肩にかけてくれていた上のジャージを着た。
(黒河は?)
遥海は立ち上がるとさくらを探した。
(確かこの部屋……)
軽くノックをしたが返事がない。
そっとドアを開けてみると本を抱えて寝ているさくらがいた。
(寝てるよな…)
「……遥海くん」
(えっ?俺?呼ばれた?)
さくらにゆっくり近づくと去年の雑誌の遥海の特集号を抱いていた。
(寝言か…俺の特集?……えっ、俺の事を高校時代から知っててくれたんだ)
遥海は真っ赤になった。
(やばい、嬉しいんだけど…)
遥海は寝ているさくらをじっと見ていた。
「やっぱり美人だな…」
大学の新入生が見学に来ている時、男子バスケ部も体験入部を実施していた。
遥海はすでに練習に参加しており、体験入部中に休憩となり、先輩が美人がいると話していて女子バスケを見ると遥海は一瞬でさくらに惹き付けられた。
それから部活で見ることはなく、入部しなかったんだと思っていたらある日つるんでいる女子に注意してくれた人が黒河だった。
目が合ったがそらされた。
女友達に名前を聞くと黒河さくらと言って名前を知ることが出来たんだったな。
でも…黒河には今の俺、かっこ悪いだろうな…
遥海はそっと部屋を出て行った。